「世界が今も燃える中ー現実から目をそらすためのアイディア50」

「あなたにもできる、地球を救うエコアイディア50」みたいなかんじの、電球を替えましょうとかいうたぐいのリストを友達に嬉々として話す女の子。でもその友達はアメリカ中の人がそれを実践したとしても大した効果はないと言ってがっかりさせる。

 すねる友達に「自分で植物を植える(エコアイディア50)よりも、伐採されようとする木を守るのはどう?」とかいってさらに顔をしかめられる。
大きな社会の仕組みを変えずに、個人のライフスタイルを変えることに焦点を当てる「エコ」の弱い点をつつくかわいい絵のまんが。

As the World Burns: 50 Simple Things You Can Do to Stay in Denial#A Graphic Novel

As the World Burns: 50 Simple Things You Can Do to Stay in Denial#A Graphic Novel

絵を描いている人のサイトはここ
http://minimumsecurity.net/blog/

この女の子2人組みはしばらく意見があわないのだけど、後に「過激派」のバニスタという片目のウサギと大騒ぎをする。他にもエイリアンが地球の山や川食べつくしてもいい許可を大統領からもらうかわりに自分たちの排泄物である金(ゴールド)を渡したりとか、短いストーリーが連なっているんだけど基本的にひとつの流れになっています。

コマの半分くらい文字の時はさすがにしんどい感じ。日本語にしたらどうなんだか。
この人の漫画で日本語つけたのがひとつあった。
これは2006年にアメリカのサイスダコタ州でレイプの件も含めて中絶が完全に違法になったときにでたもの。

電話番号は本物で、ものすごい数がかかってきたらしい。さらにこのマンガはかなり話題になって、原画はネットオークションで高額で落札され、作者は全額をプロ・チョイス団体に寄付したとか。